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「そもそも、二人を完璧に抑えるなんて無理なんだよ」
ほうほう。ということはあれですな。
「僕のおかげ」
「そうだけどドヤ顔ムカつくなぁ! 」
改めて死神を見ると、怒りで赤くなる反面、青白くも見える。
その理由は、息をしていないから。
つまり魔法は、一人くらい人形にできるってこと?
怖い。魔法超怖い。
「神様って運動不足じゃないの? 」
基本魔法だって言ってたのに、死神鎌だよ?
「これもまた魔法だよ。身体強化って言って、肉体を強化するんだ」
魔法って何でもできるんだね(白目)
「ところで、何してるの? 」
「料理だと思う」
辛子と生姜、七味などの材料で、死神の口で作る。うん、料理。
「ただでさえ酸素不足な死神を……」
「この荷物は、そのためにあるんだよ」
全部積み込んだら、ゴミにならないように捨てる。死神の口に。
「うわぁ。息したくてもできないね、いろんな意味で」
正当防衛だ。
そうこう話していると、死神がついに気絶した。
「うん。事件解決だね。じゃあそろそろ仕事に?????」
その刹那、上半身と下半身が離れた。それも僕が。
どういうことかと言えば、治らない。あの馬鹿げた神様のようには。
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