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「そ、それは……すまぬ」
素直に謝る死神に、内心驚く。
視線で、先輩神様に状況説明を要求する。
「今回君が死んだのは、死神側の不手際です。彼の部下が助けてを求めて、それに応えた結果、君が死んだ、ということです」
「じゃあ何で狙われたんだよ」
肝心の場所が分からない。
「そ、それも私の書類に不手際が……」
どうしよう。もう一発殴りたい。
「というわけで、ホグ。彼に二度目の人生を与えます。あなたには、その助けをお願いします」
「えっ……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!? 」
大きな声が響き渡る。
「生き返るってこと? 」
「いえ。それは無理です。正確には、難しい、ですが」
何やらごちゃごちゃとしたものを感じた。生き返りは諦めよう。
「じゃあ日本で」
外国の文化には慣れそうにない。
「あ、いえ。地球も無理です」
衝撃。地球が無理なら地獄行き。そう思ったら、違った。
「他にも世界はあるんですよ」
「行けるのは、私達が管理している世界だけだがな」
「あと、手続きがあるんだよ」
早速のアドバイス。優秀だ。
「じゃあそこの世界の説明を……」
そう言うと、三人はいや天使も一緒になって顔を見合わせた。
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