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「うわあぁぁぁ……!! 」
「きゃあぁぁぁ……!! 」
二人そろって悲鳴をあげる。
雲を突き抜け、青空から落下する。
「そうだホグ! 神だろ!? 飛べないの!? 」
一緒に落ちる人は誰なのか、思い出して頼る。
イメージとしては、翼とかで飛んでもらいたい。
「むり! ボク空飛べない! 」
「マジか!? 」
「マジだよ! 」
短い間に、沢山のパニック。流石に少しは慣れる。
「一か八か……! 」
覚悟をし、ホグに体を向ける。
落下先は下は大森林だ。
「何をするの!? 」
手を伸ばし、ホグの手を掴む。地面はどんどん近づいていく。
「まさか、諦めたんじゃあ……!? 」
悪い予想を働かせるホグ。しかし、かけた勝負に諦めはなかった。
「なんか上手いこと『飛べ』! 」
出鱈目な呪文で、成功なんてできっこない。だが、願いは叶い空を飛ぶ。
「やった……! 」
そう思ったのも束の間。出鱈目な魔法にお似合いな、出鱈目な飛び方になる。
あっち行ったり、そっち行ったり。
それでも、しっかりとしていることがあった。
落下、だ。
瞬く間に木々が近づき、大ピンチ。
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