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「……」
最近お隣さんが「世の中物騒だな」って言ってたのって、こーゆーこと!?
いやでも鍵閉めたし! 窓閉めたし! お線香焚いたし!
「ゴホッ! ゴホッ! これ、君のせいだったの? 」
内心大パニックになっていると、僕のお線香が効いている変質者。若干涙目だ。
「いやボク変質者じゃない」
「嘘だっ! お隣さんの入浴を覗いたホモは、アンタだろ!? 」
「んなわけあるかい! 」
警察が来て、「やり慣れてる」とコメントしていたんだ。間違いない。
「犯人は変質者。貴方です」
「キメ顔!? 」
あの人がこう言えば、誰だって犯人だ。
「もー! とにかく! 話を聞いて! 」
「あの、家族が寝てるんで、静かに」
至極真っ当なことを言うと、視線で「君が言うか」と訴えてくる。
だから、近くにあった輪ゴムを飛ばした。
ヘッドショット!
睨みながらも、声を発さないところ、とても素直だ。
改めて、僕の部屋で正座。畳だと、これが似合う。
「ボクは神様をやってる、ホグ」
ホグって、ほぐわーつ? 見てないから分かんない。
「……一応これでも、運を担当しているんだ」
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