後悔と罪悪感

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 森の中にはいると、そこはなんとも言えない不穏な空気に包まれていた。しかし、この森を抜けなければ『城』にたどり着くことはできない。意を決して、道を突き進む。  どのぐらい歩いただろうか。薄々気づいていたが、やはり同じ場所を通っている。そう思うと、一気に徒労感が全身に広がっていく。切り株に腰を下ろし、少し休むことにした。  しばらく経つと、森の入り口の方から、二人の少年が歩いてきた。 「こんばんは」  聞くと二人の少年も『城』を目指しているという。二人は兄弟らしい。目的地が同じなので、一緒に向かうことにした。 「さっきから同じところを通っている気がするのだけど、君たちはどうだい?」 「僕たちはまだ来たばかりだから」 「そっか」 どうするか考えながら、歩いているとさっきまではなかったはずの館があらわれた。 「さっきはこんなのなかったぞ」 「では、道を聞いてみましょう」 私たちはその館に立ち寄ることにした。
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