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 というか、鳥ってしゃべらんやろ。 城に向かいながら、幾分か冷静な思考が戻ってきた。 これは夢だ。夢の中の出来事なので、何でもありかと思い、ふと辺りを見渡す。いつの間にか、家々が立ち並ぶ場所へ来ていた。どこか中世的な雰囲気を感じさせる町並みだ。 「よう」 声をかけられ振り返ると、男がたっていた。 「今帰ってきたのか?」 帰ってきたもなにも、ここがどこかもわからない。なにも言わずに、曖昧にうなずく。 「お前に良いものやるよ。」 男が差し出したものは、古めかしいナイフだった。受け取り、詳細に眺めると、柄の部分に紋章のようなものが施されていた。 「この前、城に行ったときの戦利品だ。」 何だって?城に行ったときの?私も一緒に行ったのか?いや、記憶にないぞ。そもそもこの男は誰なんだ。馴れ馴れしく話しているが友人なのか?  詳しく話を聞こうと、口を開きかけたとき、一軒の家から婦人が出てきた。婦人は私たちを見ると、青ざめ何か訳のわからないことを叫び出した。
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