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その横顔に表情は無いが、自らを撃墜した強敵の翼を見つめている。
「ーお前、隊長・・・レオが攻めになった瞬間、機動がやけに素早くなったな。なんでだ?」
彼女の紅い瞳が俺に向けられた。
「ー殺される。そう感じました。だからー」
「だから?」
「・・・・・・・・・・・・すみません。うまく説明出来ないです」
・・・・・・・・・感覚的なものか。
「今後の訓練する上で良いデータになったわ。15分後、ブリーフィングルームで。あと、TACネームにさん付け要らないから。もっとラフに行こうぜラフに」
「わかりましたクルィークさ・・・」
「クルィーク」
「はい、えっと・・・クルィーク・・・」
不馴れな様子のイルビスに手を振り、自販機に向かう。
・・・・・・殺されると思った・・・・・・ね。
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