夏の匂い

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夏の匂い

あっ 空を見上げた君は僕の手を取り走り出す 屋根の下に飛び込むと同時に僕の後ろで夕立が音を立てた 間に合ってよかったね 僕の鼓動が高鳴るのは 全力で走ったからなのか 焼けたアスファルトの匂いに包まれた君の笑顔を見たからなのか 今でもこの匂いを嗅ぐと想い出す 僕の、夏の匂い
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