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ハッピーエンドのその先は
「やっぱりソープとか行くべきっすよ」
「でもねぇなんというかプライドがねぇ」
深夜23時過ぎ、客の影がほとんどなくなった「神風堂レンタルショップ」では男店員たちの下衆な話が繰り広げられていた。
「宗岡さんは行ったことないんすか?」
「え、僕?」
ついに話を振られてしまう。
「まあ、行ったことあるっちゃあるけど…」
「は?まじ?」
「いや、行ったつっても友達につれられて歓楽街を歩いたってだけで中には入ったことないんすよ」
「なぁんだ」
だよなぁ、という目で相沢さんと原田が目を合わせる。
まあ、自分のポジションなんてそんなところだろう。遊び人たちの話に地味男が頑張って話を合わせている、というのは二人もなんとなく気付いてるのだ。
このままではまずい、と自分から話を振っていく
「いややっぱりさぁ、ソープ行っておばさんとかに当たったらトラウマになりそうじゃないっすか」
「ああ、それなら大丈夫っすよ。俺が行ったところでは3人の中から選ぶためのお試し時間があって…」
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