『半径1メートルの日常』

『トリビア』 2018.8

　十何年ぶりかで『シーフードヌードル』を買った。このところカップ麺を毎日のように食べている。仕事先の休憩室のエアコンが27℃設定と貼り紙があるにもかかわらず、この猛暑で、とうとう21℃まで下げられてしまったからだ。リモコンなどついていないから変えることもできない。早い話、寒さに負けたのである。

　それはさておき、美味かった。当然であろう。なにしろ中国宮廷料理人が選ぶ「一番美味いカップラーメンは何か」でダントツで1位に選ばれたのである。
知らない方のために解説すると、十数年前、『トリビアの泉』というテレビ番組があった。視聴者からのくだらない疑問を真面目に検証するというものであった。
　むろん、宮廷料理人と言っても現代である。麺の本場、中国で国賓をもてなす一流料理人たちにカップ麺の食べ比べをさせたのである。

　話しはそれるが、それで思い出したことがある。半年ほど前、息子たちが「お父さんの作ってくれた料理で一番おいしかったもの」にあげたのが、『カップヌードル』を食べた後のスープに半熟卵とごはんを突っ込んだもの、であったことを。実は、それしか作ったことがないのであるが。