第2章 クラスメイト

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知り合いもおらず、話かけても貰えない俺は、机の上でうつ伏せで寝る事にした。気がつくと、教室の中は最初に入った時より、少し賑やかになっている事に気付いた。寝ている(フリ)俺の耳にも、微かな会話があちこちから聞こえてくる程だ。寝てから十分ぐらい経っただろうから、登校者が増えてきているのだろう。 「(よし、人が増えた今、知り合いがいないか、もう一度僅かな希望を賭けてみよう)」と思った俺は、うつ伏せの状態で少し首を横にして、薄横目で全体を見渡す。なんと!そこで目に映ったのは!... ...知り合いのいない者たちのみ... 僅かな希望も果てなく散り、俺はもう意地を張るかのように再度寝る体勢に戻す。     
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