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散歩の途中 なにげなく夕空を仰いだ時
満員電車に揺られ 流れる景色を目で追っている最中
何を考えるでもなく 日常の時の流れに ただ 身を置いている
そんな時
あなたの面影が 突然浮かぶことがあるのです
美しい橙色に染まった雲の上に
自分の顔が映っていたはずの電車の窓に
私を見つめ 微笑む
あなたの表情が くっきりと見えるのです
そうして たとえ人目があっても
せり上がってくるものを抑えきれない
そんな時が まだあるのです
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