コンビニとストーカー

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コンビニとストーカー

「今日も眠れない…」 マリは決まって土曜の夜は寝付けない。 平日は夜遅くまで仕事をし、土日となると、 いつもダラダラと何をするでもなく、 無駄に過ごしていた。 コンビニでも行って、夜風に当たろう。 お決まりの深夜1時、真夜中のお散歩に出掛けた。 コンビニで買いもしないファッション雑誌の、 買えもしないデパコスのページをめくっていた。 店内には、やる気のないいつもの店員と、 これからホテルに向かうであろう酔っ払いの男女。 しばらくして入店した大学生くらいの男性が、 マリの隣で週刊誌を立ち読みし始めた。 マリは特に興味もなかった雑誌を閉じ、 ビール2缶とアイスクリームを買って店を出た。 半袖では少し寒いくらいの秋風が吹いている。
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