告白

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「部屋、散らかってますけど、引かないでくださいね。」 そう言って、ユウキは玄関の鍵を開けた。 「わ、部屋の作りが反対だ、変な感じ…」 お邪魔します、とユウキの部屋に上がる。 奥の部屋に入ると、モノトーンの家具に、 可愛らしい観葉植物。 大きめのデスクトップパソコンの置かれたテーブルと、本棚。 部屋の真ん中にはローテーブルと、 マリの部屋にくっつくように置かれたベッド。 壁には、画鋲の穴がポツポツと空いているだけだった。 「ベッド、私も、同じとこに置いてるよ。 ユウキ君の部屋にくっついて。」 「じゃあ、壁一枚隔てて、いつも隣で眠ってたんですね。」 ふふっとマリは笑うと、ベッドに腰掛けた。 ユウキは、そのまま押し倒してしまいたい衝動をこらえて、 キッチンに向かった。
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