12人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「あったかいアップルティー、飲みます?」
「うん、私アップルティー好きなの!」
また同じもの好きだね、とマリは笑った。
“マリさんが、自分の部屋にいる…”
悦びと緊張で震えが止まらなかった。
アップルティーの入ったカップを、
リビングのテーブルに置こうとした瞬間、
「あっち!」
震えで中身をこぼしてしまい、
ユウキの指にアップルティーがかかった。
「大丈夫?!」
マリはすぐそばにあったタオルで、
ユウキの手を拭いた。
「全然大丈夫です、ちょっと驚いただけで…」
「本当?冷やした方が…」
その時、ユウキがギュッと、
マリの両手を握った。
そして、ベッドで座るマリの前に、
立ち膝をして向き直る。
「ユウキ君…?」
最初のコメントを投稿しよう!