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笑いながら頬をすり寄せ、リカルドの耳元に口づける。
「そんなことをして、僕を焦らしているのか?」
「まさか。獲りたてはどの程度か教えてあげているだけですよ」
「もう食べ頃の気がするけどな」
「…そうですね、確かに」
首を傾げてしばし考え、もう少し踏み込んでもいいかとうなずいた。
「では、お望みの場所にキスして差し上げましょうか?」
その申し出にリカルドはじっと加賀美の顔を見つめた。
「どこにでも?」
「ええ、どこにでも」
にっこりと笑って答えると、リカルドは眉根を寄せて加賀美の本音を探ろうとする。
そんな表情もセクシーだ。
リカルドがぐっと密着したままの下半身を擦れあわせるように動かして、硬くなったことを知らされた。挑発する目で加賀美を覗き込む。
「本当にどこでもいいのか?」
「ええ、お望みのところにね」
少し腰を引いて、そっとそこに手を這わせると、さらにぐっと硬度を増した。男の体は素直で正直だ。
かわいいなと微笑んで見上げると、リカルドがお手上げだとため息をこぼした。
「まいったな。こんな小悪魔だったとはね」
「とんでもない、大人の分別ってやつですよ」
昂ぶったそこを挑発するようにさらに撫でてやると、ぞくりと欲のしたたる声がした。
「では、ここにキスして?」
煽ったのはそちらだと猛ったそこを押しつけてきて卑猥に揺らめかせる。
上出来だ。
陥落した彼に向かって加賀美はにやりと唇を上げて笑い、ボトムの前立てに手をかけた。
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