プロローグ

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プロローグ

 プロローグ  俺の名前は神代 優人(かみしろ ゆうと)。  親から「優しい人になってもらいたい」という願いを込めて付けられた名前だ。  だが俺は……自殺した。  アニメやラノベ、ゲームにアイドルetc. 俺が好きなものは周りからオタクとキモがられ、それが引き金となっていじめられた。  別に誰かに迷惑をかけた訳じゃない。趣味が少し違っただけだ。ただそれだけなのに………。  友達と呼べる人は一人もいなかった、だから学校では常に一人。それも合わせていじめやすかったのかも知れない。  俺は、いじめられた事を誰かに話したことは無い。  両親に心配をさせたくなかったし、かっこ悪い姿を見られるのが嫌だった。  学校の先生は……たぶん気付いていた。  いじめられていた場面に出くわしたことが何度かあったが、「悪ふざけもほどほどにな」という言葉を残して立ち去っていった。面倒事に巻き込まれたくなかったのだろう。  この時「あー。俺には学校で居場所はないんだなぁ。助けてくれる人なんていないんだなぁ」と気付かされた。  そんな俺は益々オタクと呼ばれるジャンルに没頭していった。     
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