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「では説明いたしましょう。異世界の名は、エレフセリア。中世のヨーロッパの様な建物が多く、発展も同じぐらいです。そして、この世界では科学の代わりに魔法が発展しており、魔法を使える者の地位が非常に高いです。さらには魔物などのモンスターも多く存在しており、あなたの好きなアニメやライトノベルなどによくある、ファンタジーな世界と概ね同じと考えていただければ大丈夫です」
女神さまの言葉は俺にとって衝撃的なものだった。今までオタクと呼ばれる様なものは全て好きで、ドハマリしていた。中でもファンタジー系、バトル系。そして魔法ものが大好きで、何度異世界に行けたらと妄想していただろうか。それが今まさに叶うかも知れないのだと、叶えてくれると女神さまは言っている。
俺が呆けていると、女神さまが、
「もちろん危険だって伴います。モンスターもいますし、場所によっては盗賊なども普通にいますので。行くのであれば覚悟を持っていただかないといけません」
と、真剣な声色で諭してくれた。
確かに、現代でずっといじめられっ子だった俺が、異世界に行って生き残れる可能性は非常に少ない。むしろ零と言っても過言ではないのだ。
だが、やはり、どーしても異世界へ行くことを諦めきれない。
ずっと夢見てきた世界に行けるという、もしかしなくても最初で最後のチャンスだ。
だから俺は女神さまに向かって、自分の思いを正直に伝えることにしたっ!
「女神さま! お願いです。どうか異世界に行かせて下さい。そして出来ればチートまではいかなくても、最低限生きていける様な能力を俺に下さいっ!」
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