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「はい。今は感じれませんが、すぐに実感も湧いてきますよ。それより一つお伺いします。どうして三番の魔力を選んだのですか?」
不思議そうに首を傾げる女神さま。俺が③の『莫大な魔力』を選んだのが予想外だった様だ。
「ん~。理由はいろいろありますが、せっかく魔法の世界に行くんだから、やっぱり魔法を使ってみたいってのが大きいですね。それに、道具や能力には限りや、種類の限界がありましたけど、多くの魔力があれば、あとは努力次第で無限に習得できるじゃないですか! チート無双も好きですが、どちらかと言えば、修行して強くなっていく系が好きなんです俺っ」
「ふふふっ。ではあなたがどれだけ凄い魔術師になれるのか、楽しみに見させてもらいますね♪」
─── 4 ───
女神さまとの、長いようで短かった話し合いは終わり、ついに俺は魔法が実在する異世界。エレフセリアに向けて旅立とうとしていた。
「女神さま。いろいろとありがとうございました。エレフセリアに行ったら頑張ります」
「はい。ですが無理はしないで下さいね。いくら魔力が莫大でも、魔法の使えないあなたでは、危険が多いです。ですので初めの内はしっかりと魔法の勉強をし、力を身につけなさい。いいですね」
「あははっ。まるで母さんに言われてるみたいだ」
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