第一章 女神さまとのご対面

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 第一章 女神さまとのご対面

   ─── 1 ───  ふと目を開けると、そこには真っ白な空間が広がっていた。  上も下も、右も左も、見えている場所すべてが白く、どこまでも続いている様な、すぐそこに壁がある様なそんな不思議な場所で、自分だけがはっきりと見え、認識できていた。  「いったいここはどこなんだ?」  意識がはっきりしていくにつれ、さっきまで自分が何をやっていたのかを、鮮明に思い出し、自分が自殺したのだということを、もう一度確認する事になったのだが……  「……どうして俺は生きてるんだ?」    「いいえ。あなたは先ほど、学校の屋上から飛び降り、本当に死んでしまいました」  っっ!?  ふと口にした疑問に誰かが答えてくれた。  声のする方へ目を向けると、そこには光の球が浮かんでいた。  ただそこに浮かんでいるだけの光る球。だけど何故か心が引き寄せられる。どうしても目が離せない。ずっと見ていたい。もう他には何もいらない…………。  すると、目の前にいた光の球は、女性のシルエットに変わった。  そして、変わったと同時に、なぜあそこまで心をひかれたのか疑問に思ってしまう。     
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