声を聞かせて

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暴れたって無駄だよ もう君の顔は涙でぐちゃぐちゃ まぁ僕が、君をその何倍もぐっちゃぐちゃにしてあげるけどね あぁ、(かぐわ)しい 僕の大好きな君の香り 君の体液と混ざり合い、得も言われぬ甘美な香り 君の蒼白い肌に良く映える、君の赤と僕の白。 君の叫び声のような嬌声が僕の鼓膜を、心を震わせる 今にも壊れそうに軋む鈍い音の連続 無数の虫たちの唸る羽音が僕らの夜を更に盛り上げる 君の初めてをこの僕に捧げている気分はどうだい? 君と僕は芸術品 誰にも奪うことなど許されない 誰も汚すことの出来ない、崇高な愛の完全なるかたち 汚れなき君の美しく、今にも折れそうな身体 そこに纏っているのは 生温かい真っ赤なドレス 君は抵抗という名の演出で その裾をどんどんと広げてみせる 綺麗だよ、誰よりも。 愛してるよ、誰よりも。 僕は君へのお返しに、少し濁った白で彩ろう 君となら、無限に繰り返せそう ねぇ、早く僕の名前を呼んでよ 可愛い可愛い君の喉から 僕のをいま、引き摺り出すから
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