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(maki side-3) 「いやー良かったな!結婚式!」 披露宴がすんで、なんだか浮き足立っていた。 それは蒔田も、隣の席に座っていた川野も同じで。 先輩のお嫁さんがキレーだった(しかも逆玉!)。 演出のビデオレターがイケてた。 なんか、幸せな空気の余韻が気持ちいい。 このまま久しぶりの面子で飲みたい気分になって、それが叶わないことを残念に思った。 「えー、タツ、二次会不参加なの!?」 まだ話したいこと色々あったのにー、と上背が180以上のガタイに似合わない口調で川野がごねる。 「お前と違って、こっち住まいじゃないし」 俺だって残りたいけど、今日のうちに戻んないと。そう告げる。 「だったら、仕方ないなー。まじで、またこっち帰って来たら絶対飲もうな!約束な!」 単なる社交辞令じゃなくそう思ってくれてるんだとわかる。川野はひとの良さそうな顔をくちゃくちゃにして、そういった。 ××× 「マキー。今日はサンキュな!気を付けて帰れよ」 遠くから今日の主役カップルが手を振ってくれた。 一次会だけで失礼することを、葉書に書いておくってあったから、わざわざ見送りに来てくれたのだろうか。 「ミヤも、わざわざありがとう!またなー」 蒔田と、先輩のちょうど間。 少しだけ真ん中より蒔田に近い方で、振り返って頭を下げる人は。 ---やっぱり。
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