第1章一勝負いかがですか?

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私は、強欲なディーラー 『最後まで、搾り取ってあげるわ』 どの口が仰るやら・・・ 『それでは、お手並み拝見と行きましょう!』 満面の笑み、なにか秘策でもあるのか? この俺に勝てる・・・ まさかっイカサマ!!!??? イカサマする暇など与えませんよ 『では、賭け金をお決めください』 『そうね、6百万でどう?』 『!!!!いや、それは』 『なぁに、私に負けるのが怖い?こんなド素人に』 イラァ そんな挑発しておいてどうせ負けるんだ 『ははっそんなことないですよ、私もディーラーを長年やってるんで  賭け金はあなたと同額にしましょう』 『そうこなくっちゃ!』 彼女(彼)は4ターン中ずっと笑顔だった 何に対しての笑顔なのか俺は分からなかった 俺に勝った時の空想? ギャンブルを楽しんでるから? 緊張のせいで意識しなくても笑ってしまうとか? どうしても気になってしまい、名前の表情を 何度も見てしまう 『4ラウンド終了です。手札を開示してください』 同時に開示した、俺とあなたの手札は ボードの上に扇形に広がった 『フォーカード!』 『残念!ロイヤルストレートフラッシュよ』 自身満々に見つめてくる彼女(彼) 勝者の笑みだった 『負けた?…』 あまりの衝撃に言葉が出ない どうして?7年ディーラーをやってるこの俺が素人に負けた 素人・・・? あっ! 『まさかプロか?』 『え?』 『だからこんなプレー、素人には不可能なんだ  なのに、あなたは俺に勝った  ギャンブル経験者だろ?』 『最初に言ったでしょ?私はギャンブル未経験  今のは一か八か賭けただけ』
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