第2章 音楽のチカラ

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「はい、みんな聞いて。とっても良い先生が来てくれましたね。今日初めて聞いたピアノと歌は、蒼井先生が言っていたように、みんなが元気になる歌でしたね。それで、先生にアイデアがあります。この歌を「あじさい組の歌」にして、毎日朝に歌うことにするのはどうかな? (えぇー!) 美空の想定外のシナリオだ。 「か、片桐先生…?」 「あら、ダメかしら?」 「いや、いいんですか?今ので?」 「子供って、一番最初が肝心なのよ。最初に耳にしたこと、初めて見たもの…ずっと忘れないのよね…。だからこそ、いいんじゃないかしら?」 「なるほど…そうですね。分かりました。」 実はこの曲のタイトルを私は知らない。 なので、 『あじさい組 朝の歌』 と命名されて、明日からも歌われることになった。
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