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教室の角のデスクで、おそらく事務作業か何かをしていた片桐先生が立ち上がった。
「はい、12時になりました。今日はどこまで勉強はすすんだかな?分からないことは、どんどん先生に質問しましょう。今日の授業はこれで終わりです。先生達にあいさつしましょう。
ありがとうございました。」
「ありがとうございました!」
廊下で、看護師さんが数人待っているようだ。
(あいさつしといた方がいいだろうな…)
自分も教室を出て、子供達を迎えに来ていた看護師に接触を試みる…。
最後に残っていた一人の看護師の後ろから声をかけた。
「すみません、小児科の看護師さんですよね?」
振り返ったのは、美空より少し背丈低めで、メイク濃いめの女性。
「はい。そうですけど。」
微笑とともに応える彼女。
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