二章 四幕 オペラの血筋

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 青い光に照らされたナタリアが微笑む。シャイアも、彼女へ笑いかける。 「どうぞあなただけは、私を恐れずにいてくださいませ」 「あぁ、もちろんだ」  ナタリアの白磁の頬をシャイアの大きな手が包む。剣の修練でごつごつとした親指が、滑らかな肌を滑る。 「知っているのと、知らないのとでは……大きな差があると思うんだ」 「はい」 「だから、教えてくれてありがとう。これからもよろしく」  ナタリアの横顔にシャイアの顔が被る。ゆったりと目を閉じたナタリアに、シャイアはそっと口付けた。
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