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「いいですねぇ~そんな旦那様」
「フフッ……百花ちゃんには、居ないの?
彼氏とか」
「残念ながら。
欲しいとは、思っているのですけどね」
私もそんな出会いをしたいものだ。
清水さんをリハビリ室に連れて行くと
私は、蒸した清拭タオルを使い患者の背中などを
拭いてあげた。
「うっ~トイレ~」
「あ、ちょっと待ってて下さいね。
すぐに行きますから」
私は、慌てて呼びかけると患者のもとに向かった。
午前もバタバタと忙しかった。
気づいたら交代時間になってしまった。
「お待たせ~百花ちゃん。
交代するからお昼に行ってきて」
「はーい。」
ハァッ……とため息を吐いた。
やっとお昼だ。
しかし
「助手さーん。あ、三宅さん。
505号室の大野さんのレントゲンを
取りに行ってくれませんか?」
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