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まさか、そんな噂が立つなんて……。
藤沢先生の耳に入らないといいんだけど
心配になりながら
自分のお弁当を食べ始めた。
チラッと先生を見た。
背中越しからも分かるぐらいに
藤沢先生は、姿勢がいい。
タブレットでカルテらしき物を見ていた。
真っ直ぐに伸びていて食べ方も綺麗。
そういえば、院長……ではなかった。
お義父さんも食べ方が綺麗だわ。
きっと、きちんと躾られたからだろう。
私は、気になりチラチラと先生のこと
ばかり見ていた。
すると、その時だった。
「ちょっと、百花。
藤沢先生ばかり見すぎよ!?」
由恵が声をかけてきた。
「由恵!?由恵も今からお昼?」
「そう。やっとお昼が食べれるわ。
あ~疲れた……」
愚痴を溢しながら隣に座った。
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