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「違う、違うから。
とても素敵な趣味だったのだけど
先生は、その趣味をすでに諦めていて……だから
勿体ないと言ったら不機嫌になっちゃって」
趣味が何かを言わずに由恵に相談してみた。
一応謝罪のメッセージを書いたけど
ちゃんと読んでくれるか分からないし……。
「その趣味とやらが気になるけど
そうねぇ~でも、それ。
百花が素直に思った意見なんでしょう?
なら、きっと悪気かないって
分かってくれてるわよ」
そうかしら……?
それならいいのだけど。
「でも、機嫌悪そうだったし……」
「大丈夫、大丈夫。
あの先生は、普段からあんな感じだし」
由恵とアハハッと笑った。
由恵……何気に失礼よ?
でも、確かに藤沢先生は、普段から
無愛想で機嫌が悪く見える。
笑うと素敵なのに……。
先生……分かってくれるといいのだけど
私は、しゅんと落ち込みながらお弁当を食べた。
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