930人が本棚に入れています
本棚に追加
/114ページ
先生の絵。
夕食は、普通に食べてくれたけど無言のまま。
ろくな会話が出来なかったから
だから、せめて
お弁当を作って食べて欲しかった。
あ、そうだ!
藤沢先生のお弁当袋にメッセージを書いて
入れておいた。
『昨日は、すみませんでした。
お仕事頑張って下さい』
読んでくれるといいけど……。
支度が出来た頃に
藤沢先生がリビングから入ってきた。
「あ、おはようございます」
「おはよう……」
ボソッと言うとテーブルの方に行き
座ると新聞を広げ始めた。
「あ、あの……」
朝食を持って行こうとすると
お母さんとお義父さんが起きてきてしまった。
結局
またろくに会話も出来ずにお弁当を
渡すだけが精一杯だった。
ハァッ……難しいな。
藤沢先生と上手く付き合っていくのって。
最初のコメントを投稿しよう!