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珪という少年
「妖しの仕業だと思うか?」
「さぁな、直接会ってみねぇと分からん」
暗くなる前に、と直輝を帰した後で軽い夕食をとりながら冴木珪について話をしていた
「取りつかれているだけってなら簡単なんだけどな」
「取りつかれているモノにもよるけどな」
単に身体に入っているだけなら引き剥がして封じてしまえば良い
その様なモノは、ろくな妖力を持たないからより弱い人間に取り憑いて勝手に行動しているだけだから
大抵はこのタイプだ
しかし強い妖力を持つモノなら魂まで絡みつく取り憑き方をする
そういうモノの相手はいろいろ厄介だ
「とりあえず、明日直輝にその珪を土地神様の神社に連れてくるように言っておいた」
「それで様子を見てからってこんか?」
「ん、それでその場でなんとか出来そうなら片付けちまえば良いからな」
直輝の同級生
つまり、相手は子供だ
「冬休みの間になんとかしてやりてぇな」
「ああ」
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