冷と静。

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揺蕩(たゆた)うくすぐりの音、耳朶(じだ)を遊ばす。 清流に浮かぶ視線、青々と葉たちの縁に彩られた薄雲かかる空の色を(たの)しむ。 我、心何処(いずこ)や。探すばかり。 (こう)は地獄を見せるかと、問う。 17歳の夏。
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