その後の二人

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 気が付いたとき、知矢は兄の腕の中に抱かれていた。体はまだ繋がったままである。 「知矢、気が付いた?」 「……お兄ちゃん、僕、どれくらい気を失ってたの?」 「十分くらいかな」  大きな手が頭をやさしく撫でてくれるのが心地いい。  大好きなお兄ちゃんに甘やかされるのがとてもうれしい……。
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