1人が本棚に入れています
本棚に追加
黒く汚れた気色
空は迫ってくるように重く
暗い雨が頬を叩き
あなたは大丈夫と
頭を撫でながら
震える僕に語りかける
せっかくあなたに会えたのに
またあなたは去ろうとする
なんで
あなたに会える世界は
いつも祝福してくれないのだろう
どうして
あなたはいつも悲しそうな
寂しそうな笑顔ばかり
浮かべるのだろう
そんな顔を見たくないのに
暗い雨があなたを汚していく
悔しくて切なくて
せっかく会えるのに喜べなくて
世界をただ恨んだ
悔しくて涙を浮かべると
雨は勢いを増す
そんな涙を見たくないと
あなたは僕は抱き締める
力強く優しく
鼓動にのせて愛が伝わってきて
あなたに逢えたことに
涙した
空は青さを取り戻し
雨は七色の虹を作り
あなたの慈愛に満ちた
優しくあたたかな笑顔を輝かせた
あなたに言われて気づいた
自分が笑いながら泣いていることに
最初のコメントを投稿しよう!