青をたべていた

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青をたべていた

ぼくが初めてそのリュウを見たのは、3歳のとき。 お気に入りの青いクレヨンが、少しずつ欠けていった。 目の前で、何かがクレヨンを囓ってるみたいに、少しずつ少しずつ減って、最後には無くなってしまう。 その後は訳もわからず大泣きするぼくを、両親が一生懸命なだめていたのを記憶している。
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