寝落ち
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外はもう真っ暗だ。 いつもは見えている家々の明かりも、その殆どが消え、あるいは雨戸の向こうに消えて見えなくなっている。 ぽっかりと浮かんだ月と、耳鳴りするほどの静寂が、まるで異世界に来たように感じる。 いや、実はもう来ているのかもしれない。 ただ、そっくりに見えるだけで、私は違う世界に来ているのかも。
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