錯乱

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錯乱

もう、終わりにしよう ほんの突発的な意思が この身を壊すために歩み出す 少しずつ眩暈がして いつかの記憶によだれを垂らして 目も意識も遠ざかって それでもハンドルが命を繋ぎとめて ただ走り続ける 遠ざかり落ちて行く光 知らない山の中で横たわって 声に出ない叫び声が内側から聞こえて 記憶の散乱 目の前は暗い森の中 ひとりぼっちの中 聞こえる脳裏をよぎる声は 叫びにかき消されて 駆け落ちる身体が少しずつ記憶を遠い昔に戻して行く 終わりの夜に
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