第1章 いつもと同じ

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いつからかは覚えていないが、多分私はこの仕事を結構長くやっていると思う。 毎日を同じように淡々とこなしていると、自分がいつからこれをしているのかわからなくなってきてしまうのだろう。 私の仕事は、死神というものに少し似ている。簡単に言えば死んでしまった人を天国に送り届ける役である。それと同時に、自分が連れていった人の記録もつけなければならない。 結局、私が記録をつけなくとも送る先にいる、私のパートナーも同じように記録をつけている。2人で記録をつけないと、かならずどこかで忘れてしまうこともあるから自分の他に誰かいるのは絶対だと思う。 多分他の人も一緒で、全ての配達人がこのペア体制をとっている。
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