第1章 いつもと同じ

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今日も、いつもと同じように、決められた地域を見回る。私の担当している地域は他の地域に比べてわりかし死ぬ人が少ない。多分、若い人が多いせいなのかもしれない。 曲がり角を曲がって、閑静な住宅街の中をゆっくりと見回っていると、芝生の生い茂った庭で、小さな男の子が車のおもちゃで遊んでいるのが見えた。 そして、その子は白い風船を握りしめていた。
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