第1章 いつもと同じ

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さっきまで笑顔だった男の子は、私じゃ無いどこかを見つめ、寂しいような、怒ったような、泣いているような顔をしていた。 男の子の手が、私の首に伸びる。 あと10秒… 「その車、かっこいいねえ。誰に買ってもらったの?」 「僕の…お母…さん」 手は私の首を捉え、締め始めた。 「そうかあ!良かったねぇ。大事にするんだよ?」 3…2… 「うん…」 1… 男の子は私の前から消えた。
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