第1章 よくある話

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こんな時、助けてくれる親が欲しかった。 親のすねをかじりたいとは思わないけど、せめて慰めの言葉をかけて、私の愚痴を静かに聞いてくれる、誰かが欲しくてたまらなかった。 「寒いなあ…」 冬だというのに雪は降らないこの街が、なんだかとても寂しいものに思えた。
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