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「しぐれちゃあんーもう上がっていいよぉ」
気づけば、時計の針は朝の3時を回っていた。もうこんな時間なのか。
「わかりました。お疲れ様です。」
私はいそいそと帰りの支度を始めた。
「あっそうだ。時にしぐれちゃん。マネージャーの仕事、手伝う気無い??」
「僕の友達に俳優さんがいるんだけどさーなんかマネージャーさんが忙しすぎるみたいで、お手伝いの子探してるんだけど、彼、ちょっと気難しいからさー。しぐれちゃんなら、うまくやってくれるかも」
「えっマスター…そんな顔広かったんですか?どうしてそんな…?」
「まあ、色々あったんだよ?」
「色々って…」
「とりあえず、電話だけして見たら?」
お金のない私に、選択権など無い。
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