穀雨

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「今の、見た?」早希が驚いたように言った。 「綺麗だったね」と華。 「いや、それもあるけど。そうじゃなくて普通あの高さのジャンプできる?」 「うん、凄かった」 「男子バレー部だって、陸上部だって、あんなジャンプが出来る人は絶対にいないよ。慶くんって何か部活やってたっけ?」 「ううん。何もやってないよ。何かのクラブチームでスポーツしてる、って話も聞いたことない」華は即答した。 「華、詳しい」 「今、初めて話したのにね」そう言って華は笑った。
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