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「これ……、まさか……」華は声が震えていた。
お婆さんが話し始めた。
「昨日ね、朝の開店と同時に、若い男の人がいらしたの。今日1日、ここで人を待たせてくれませんか、って言ってね」
お婆さんは続ける。
「どうせほとんどお客さんも来ないから、お好きなだけどうぞ、ってわたしは言ったの。そうしたら本当にずっとここで待っていたのよ。でも結局閉店の20時まで待ち人さんは見えなくてね。その若い男の人は、この手紙を置いていったのよ」
「どうして、それが私だとわかったんですか?」
「もし近いうちにミルクを3つ入れる女の子が来たら渡してください、ってその男の人がね」
華は何も言葉が出なかった。
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