喫茶店

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 そうだ。きっと慶くんはもう、前を向いてる。それに私の夢は、まだ叶ってない。  私はあのお店で働きたかった。でもそうじゃない。私の夢は、あのお店でトップになることだ。  慶くんと恋人になることはできなかったけど、いつかまた素敵な人と出会って、恋愛をしよう。  私はもう、私なんて、とは言わない。思わない。  あの慶くんを5年も惚れさせた女だ。胸を張れ、私。  会計が終わり、華は手紙をテーブルに置いた。 「おばあちゃん、ありがとう。この手紙は処分してください」 「わかりました。またいらっしゃい」 「はい。また」
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