第4章 おわりとはじまり。

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「えーとさあ、 ナナコなりに伝えるって、具体的になに?」と美波が追求する。 「…えーと、えーっと、美味しいご飯を作ったり…」 「今も、してるよねえ」 「じゃあ、えーっと、リュウが落ち込んでいる時に優しく慰めるとか…?」 「それは、エッチつきのヤツ?」と美波が聞くので 「…それは、無理でしょ」と私が慌てると、美波が私の頬っぺたをギュッーっとつねる。 い、痛い。 「あんたは中学生か? いや、今時の中学生はフツーにキスぐらいしてるか…」と美波はあきれ顔だ。 とふと、私の顔を見て、そっか、と言う。 「それってさ、頑張って気持ちを伝えるのが今までと変わらないってことはさ、 今までもずっとリュウに愛を伝えて来たってことじゃないのかな?」 私は、赤面する。 美波は 「なーんだ。そういうことか」と妙に納得して、 「これじゃあ、リュウにはきっとわかってもらえないなぁ」と呆れたかおを見せ、 じゃあ、この先に進むには、リュウの方をどうにかするしかないってことか…とブツブツ呟いてから ナナコは今まで通りに頑張って下さいね。 と言って、美波はやっと食事を始めた。 その後は私が何を言っても、ハイハイと相手にしてもらえなかったみたいだ。
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