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リュウと話し合わなければ…
と思っていても、リュウは少しよそよそしくて、無口で…
なんと話を切り出していいのかわからない。
リュウもなにかを言いかけて口を閉じてしまう、
という様子がつづいている。
お互い上手く話が出来ずにその週も過ごしてしまいそうだ。
あと、2週間でリュウは引っ越していってしまうのに…
私はなんで勇気がでないんだろう。
…わかっている。
私はリュウを失いたくないのだ。
木曜日。
勤務の合間に
「ナナコ、今度の土曜日の飲み会、人数足りないから、強制参加ね。
夜はリュウ先生もいないから暇でしょう?」と美波が言う。
暇だって決めつけないで欲しいな。
作り置きのおかずを作っておくのは今や、大切なお仕事なのだ。
毎週火曜日は誰かしらやってくる日になっているのだから。
来週は婚約したての桜子先生と、山岸さんを招き、4人で食事をする予定だ。
2人のお祝いにリュウが、贅沢なお惣菜とケーキも用意することになっている。
ふたりの婚約の事はまだおおやけにはなっていない。
東野家の長女の結婚は結構大変なのだ。
でも、桜子先生と山岸さんはやっと並んで歩けるようになった。と嬉しそうだ。
私と、リュウはまだぎこちないままだ。
火曜日に桜子さんに会ったら、なにかあったの?と聞かれそうなほどだ。
意識すれば、する程、ギクシャクしてしまう。
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