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達也は大学の医学部に進学した。
そして暫くは、真里とのラインのやり取りが続いた。
彼女が住んでいるのは、ロサンゼルスの南側にあるトーランスという街で、
彼女は現地の大学に通っており、英語が大変だと言っていた。
また近くの海に行った時の写真や、アメリカ人の友達(これがまた美人だった)の写真とかを見せてもらった。よくラインのTV電話でも話した。
達也は離れてもこの繋がりは永遠に続くと思っていた。
2年が経過した。
その日も、達也は真里にラインをした。
しかし、翌日になってもメッセージが既読にならない。
こんな事は初めてだった。
ただ、風邪を引いたりしたのかと思い、そのまま待っていたが、
流石に1週間を超えて、達也は心配し始めた。真里に何かが起きたのか?
その時真里からラインが届いた。
[達也君、連絡できていなくてごめんなさい]
[私、こちらで好きな人が出来たの]
[これまで本当にありがとう。さようなら]
衝撃のメッセージだった。
直ぐに達也はラインを返したが、既にブロックされており連絡をする事は出来なかった。
その夜、達也は夜通し泣き続けた。
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