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昔の記憶
「国王様城門を突破されました。早くお逃げください!!」
「馬鹿者、騎士達が戦っておるのにわしだけ逃げ出せるか!!」
「国王様、、、わかりました。我ら騎士団最後までお供させていただきます。」
「すまぬな団長」
「いえ、最後まで王と共に戦えたこと誇りに思います」
「うむ。」
「父上ただいま戻りました。最後の領民の脱出を確認しました。」
「うむ。すまぬモリス、城門を突破された。我が王国はここまでのようだ。わしは万が一の時のために精霊神様からいただいていた魔法を命を対価に発動させやつらを殲滅する。モリスは転生陣を使って未来に転生して生き延びてくれ」
「そんな、、、父上、僕だけ生き残るなんてできません」
「そんなこと言わずに頼む。こんな情けない親だがやはり子どもには生きていてほしいのだ。戦場にちった王妃も必ずそう思っている。頼む生きてくれ。」
泣きながら頭を下げている父上をみたら嫌だとは言えなくなってしまった。
「、、、わかりました。父上」
「ありがと。モリス。では転生陣の上に乗ってくれ」
床の上に広げられた巻物に描かれていた魔方陣の上に乗ると、魔方陣が光だした。どうやら起動したようだ。
「では父上行ってまいります。」
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