僕と向日葵

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暑さに目が覚めて、部屋の窓を開けると、向かいの近所の庭に咲く数本の向日葵の花が。 大学生になって初めての夏を迎える、僕、向井達矢は、つぶやくように 「あー、夏が来たんだなぁー。」 眩しい日差しに目をこすりながら言う。 僕は、夏に連想するものが向日葵なのは、ビタミンカラーの黄色と暑さに負けず大人の背まで成長するたくましさが夏にふさわしいと思ったから。 ふと、心地よい風が僕の髪を撫でる。 向日葵の咲く方を見ると、なぜか向日葵が僕の方を見てる気がした。 向日葵は陽の当たり具合で向きが変わる、ちょうど一つの向日葵が僕の方を向いていた。 向日葵を見てると、ある事を思い出した。 それは、まだ僕が小さい頃のお話し。
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